日本画家 松浦翼のブログ 『日本画つー』

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松島、円通院にて紅葉狩りと数珠づくり体験!日本最古のバラの絵も

松島、円通院にて紅葉狩りと数珠づくり体験!日本最古のバラの絵も

日本三景のひとつ、松島にある『円通院』は伊達政宗の孫、光宗の霊を祀ったお寺であるのとともに美しい庭園と紅葉の名所として有名な寺院です。

見どころとしては紅葉ももちろんなのですが、国指定重要文化財の『三慧殿』には日本最古とされる洋バラの絵も見ることができます。

臨済宗妙心寺派 円通院





アクセスと料金

松島、円通院にて紅葉狩りと数珠づくり体験!日本最古のバラの絵も

仙石線で仙台から松島海岸駅まで40分ほど。車窓や駅のホームから松島の海が臨めます。海が見えてくるとどうしてこうもワクワクするんですかね。

松島海岸駅から円通院までは徒歩5分ほど。道中でも紅葉がきれいに赤く色づいている様子が見れました。

円通院の一般入場料は300円。数珠づくり体験をする人は受付で申し出ると入場料は無料になり、数珠づくり体験の料金がご供養として納められます。

なお、この紅葉のシーズンには夜間ライトアップをおこなっており、夜間の一般入場料は500円。

円通院の庭

松島、円通院にて紅葉狩りと数珠づくり体験!日本最古のバラの絵も

見事に真っ赤です。

松島、円通院にて紅葉狩りと数珠づくり体験!日本最古のバラの絵も

石庭、白石は松島湾を、岩は松島湾内の島々を、苔は周囲の山々を表しているそうです。

松島、円通院にて紅葉狩りと数珠づくり体験!日本最古のバラの絵も
松島、円通院にて紅葉狩りと数珠づくり体験!日本最古のバラの絵も

三慧殿に向かう小径。

松島、円通院にて紅葉狩りと数珠づくり体験!日本最古のバラの絵も
松島、円通院にて紅葉狩りと数珠づくり体験!日本最古のバラの絵も
松島、円通院にて紅葉狩りと数珠づくり体験!日本最古のバラの絵も
松島、円通院にて紅葉狩りと数珠づくり体験!日本最古のバラの絵も

バラ園、季節外れなのでだいぶ寂しいですが。

円通院は別名「バラ寺」とも呼ばれ、支倉常長が西洋から持ち帰った日本最古のバラに由来します。

松島、円通院にて紅葉狩りと数珠づくり体験!日本最古のバラの絵も

遠州の庭の心字の池。ライトアップされたらきれいなんでしょうね。

松島、円通院にて紅葉狩りと数珠づくり体験!日本最古のバラの絵も
松島、円通院にて紅葉狩りと数珠づくり体験!日本最古のバラの絵も

足元に咲く菊、鬼灯。私はどちらかと言えばこういうのを絵にしています。

三慧殿(さんけいでん)

松島、円通院にて紅葉狩りと数珠づくり体験!日本最古のバラの絵も

19才と若くして亡くなった伊達政宗の嫡孫、光宗を悼み建てられたのがこの三慧殿です。

光宗は江戸城内でなくなっていますが、病死の説と伊達政宗に匹敵する才覚を恐れた幕府に毒殺されたという説があります。

この三慧殿は何百年もの間、秘蔵とされ公開されていませんでしたが、今こうして現代の我々が見ることができるのはありがたいですね。

中央が光宗像。衣冠束帯をまとい白馬に跨っています。周囲には様々な装飾が施されていますが、支倉常長が西欧から持ち帰った文化を文様として描かれています。

当時の鎖国をしていた徳川幕府にそれらを見られると具合が悪いので、奥まった場所に秘蔵として建てられました。

観音開きの左はフィレンツェを象徴する花として「水仙」。

支倉常長がフィレンツェを訪ねた証として描かれています。横構図で描かれている水仙も珍しいと思います。

右が支倉常長が持ち帰ったとされる「洋バラ」。これが日本最古のバラの絵で、ローマを象徴する花です。

水仙もバラも丹念に描かれ、色褪せることなくきれいな発色していました。

数珠作り体験

松島、円通院にて紅葉狩りと数珠づくり体験!日本最古のバラの絵も

石の種類はビーズ、ガラス、天然石があり、玉の大きさは大、中、小と別れています。どの石の種類のどの大きさにするかによって料金が変わってきます。

私は天然石の小を選び、料金は3,000円。

 松島、円通院にて紅葉狩りと数珠づくり体験!日本最古のバラの絵も

サイズと石を選ぶ順序などの説明を受けた後、思い思いに石を選んでいきます。

配色を考え始めると、かなり没頭して時間を忘れます。なかなか楽しいですよ。

 松島、円通院にて紅葉狩りと数珠づくり体験!日本最古のバラの絵も

石を選びワイヤーに通すとあとは係の人が輪っかに成形してくれます。

天然石を選んだ人はお会計の際に、数珠にした石の持つ意味を教えてくれます。
※ビーズ、ガラスを選んだ人にはありません。

ちなみに私が選んだ石のざっくりとした意味ですが、

黒い石:黒オニキス「仕事運の向上」
茶の石:虎目石「金運の向上」
緑の石:アマゾナイト「想像力の向上」

好みの色で選びましたが、これが今必要としているようなものばかりになりました。不思議なものです。

今度からこの数珠をして絵を描くようにします。

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中の人:松浦翼

山形にある美大、東北芸術工科大学を修了後、関東・東北地方を中心に活動する日本画家。

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