大型の作品も安定して簡単に飾れる『ドッコ式』について
よく絵画を飾る際に用いられるのが壁に取り付けたフックを作品裏の紐に引っ掛けるのが一般的かと思います。
しかし、大型の作品となると紐では支えきれませんよね。
その他にピクチャーレールからワイヤーでつるすという方法がありますが、ワイヤーが見えてしまうということや、レールを取り付けるのが面倒であったりします。
紐でもなくワイヤーでもない方法として、ドッコ式という取り付け方がありますのでご紹介します。
ドッコ式とは
作品側と壁側にそれぞれ凹凸のある部材を取り付け、互いに引っかけることで、作品を掛けることができます。
壁掛けの家具や大型の鏡などもこのドッコ式が用いられることがよくあるようです。
部材には木材と金具があります。写真のはドッコ式の金具。作品側ドッコを下向きに、壁側ドッコを上向きにそれぞれ取り付けます。
ドッコ式のメリット
壁に密着しますので、紐やワイヤーで飾る時に起こる作品が前に傾く状態にならず、垂直に飾ることができます。
取り付け方法も壁と作品にそれぞれドッコを取り付けて引っ掛けるだけなので、ワイヤーレールを取り付けるような面倒がなく、比較的簡単なのではないでしょうか。
また、大きな作品であれば落下した、倒れてきたというようなことがないよう安全が担保されていなければなりません。
ドッコ式の飾り方であれば、不意に作品にぶつかってしまったとか、地震の揺れぐらいでは簡単に落ちてこないでしょう。
今後は
今制作している受注案件ではじめて『ドッコ』という用語が出てきました。建築用語なのでしょうか。
今回は作品のサイズやもろもろを考慮して金具を用いましたが、木材でドッコを自作できるようになれればよいと思っています。
このドッコ式、展示会でも利用できそうです。大きい作品の場合には検討してみます。