植物画好きなら絶対好き。『人間国宝三代田畑喜八の草花図』
書店でふと素敵なカバーだと思い手に取ったこの本『人間国宝三代田畑喜八の草花図』。
田畑喜八という方がどのような人物なのかは知りませんでしたが、掲載されている植物の着彩スケッチがとても魅力的だったので、これはほしいと思った本です。
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田畑喜八とは
代々、京都で染色を生業として活躍していた田畑家。その三代目の田畑喜八は染色家としてはじめて人間国宝となった人物。
現在は五代目。
日本画家の幸野楳嶺、竹内栖鳳に師事し四条派(四條派)の技法を学んでいます。四条派とは京都画壇の大きな勢力の一つで写実的でやわらかい筆使いが特徴の団体とのことです。
本の内容
友禅染の下絵として描かかれたスケッチ集で、すべて筆で描かれているところが珍しいです。
写生帳らしい紙の黄ばみや紙焼け、折り目の後といったものが割と好きです。完成した作品の画集とは違う魅力があります。
本自体もよくある画集のサイズより一回り小さい。
『椿』
『あじさい』
『菊』、『嵯峨菊』
『水仙』
完成した作品ではなく、作品を作るための素材としての写生帖。だからこその瑞々しさと柔らかさが伝わってきます。
この本を見ているとスケッチに行きたくなります。
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