ヴィンテージワックスが乾かない?という問題について
以前、額を作る際に利用したヴィンテージワックス(ビンテージワックス買ってきたから、これでアンティーク調の額を作ってみる)を紹介しましたが、今でも作品の色合いによっては使用しています。
このヴィンテージワックスについて、塗ったはいいけど乾かないことや、乾かすにはどれくらいの時間が必要なのかを調べている人が多いようです。
完全乾燥不可
結論から言えば、ヴィンテージワックスを塗ってからの乾燥時間は説明書通りの30分で良いかと思います。
ではなぜヴィンテージワックスが乾かないと困っている人が多いかというと、完全乾燥させようと思っているからではないでしょうか。
水性ペンキなど天気の良い日であれば2~3時間ですっかり乾きます。これと同じような感覚でヴィンテージワックスもすっかり乾燥させようというのは少し無理があります。
なぜならヴィンテージワックスは油性の染料ですので、完全乾燥にはかなり時間がかかるものと思いますし、本来の使い方として、生乾き状態で表面の余分なワックスはふき取ることを前提としています。
なので乾燥させるというよりも、ワックスが木材にしみこむのを待つという認識ではないでしょうか。
表面のワックスをふき取ってからの乾燥時間は1日ほど。ふき取った後であればそれぐらいで問題なかったことは確認しています。
試しに長時間乾燥
試しにですが、30分ほどの乾燥時間を2日間ぐらいに伸ばしてみました。
触ってみるとやっぱり手につきます。2日間でも生乾き状態です。
これをふき取ってみましたが、本来の乾燥時間より長く放置したため、ふき取るのが一苦労でした。
完成品の色合いは30分ほどの乾燥時間のものより、若干濃い印象ですが、大きな違いはないかと思います。
乾燥させすぎて表面のワックスがふき取れなくなってしまった場合、ヴィンテージワックスの風合いが出せなくなってしまいますので注意が必要です。
つまり説明書通りにしておけばOKということですね。