【展示終了】松浦翼展(2018)
1月26日から2月4日まで仙台のギャラリー杜間道で開催致しました『松浦翼展』が終了致しました。
足元の悪い中、ご来場いただきました皆様、誠にありがとうございました。
仙台にて3度目の個展
毎回のように仙台の展示はこの寒い時期に行ってまいりましたが、今年は特に寒かった。そして例年以上に雪が多かったかと思います。
この大雪で足元の悪い中お越しいただきまして、ありがとうございました。
今回の展示会が仙台で行う3回目の個展でした。
個人的には今までで最も良い展示になったのではないかと思っている次第です。
過去2回ともお越しくださったリピーターさんもいらっしゃいますし、今回が初めてという方もたくさんいらっしゃいました。
毎回多くの出会いや気づきを与えてくれる貴重な場です。
個展の開催期間は作者にとってはお祭りのようなものではないかと思っています。
長い時間をかけて準備をして開催するのですから、ようやく迎えられたという思いが強いです。
同じように制作活動をされている方であれば、わかる部分もあるのではないかなと。
今はそのお祭りが終わってしまって、寂しい気持ちです。
展示するから気づくこと
作品の特徴というものが必ずありますが、存外作者自身では気づかないものです。
私自身も自分の絵が他の作家さんとどのように差別化されているのか、よくわかっていません。
こうして展示をしてお客さんから話を聞いていると、見に来られている方々はまずその作品が好みかどうか、感じるものがあるかどうかというところから入っているように思います。洋画だとか日本画とか素材は何だという話はその後になるわけですよ。
我々のようにアートのアカデミックなところを出た人間だと、マチエールやらコンセプトやらに心を奪われ、迷いがちです。
自分自身でこれがいいなと思ったことを真摯に向き合った結果として、作品からにじみ出てくるものが個性であったり、特徴と呼ばれるものになるのではないでしょうか。
無理して演出しても長くは続かなかったり、中身が薄くて見破られてしまうかもしれません。
大事なことは見失わないこと、自分を尊重することだと思っています。
展示の前日談
作品が完成したから準備完了ではなく、作品を会場まで運び込まなくてはなりません。
前回の展示会の際も大雪で大手の配送会社に雪の影響を考慮して配送を断られてしまうという事態に陥りました。
今年はそのようなことにならないようにと願っていましたが、直前になってまた業者が見つからない事態が起こりました。
明日は予約がもういっぱいです。と依頼しようと思っていたところに断られ、手当たり次第に電話をかけて、何とか頼めるところが見つかりました。
やはり近年は配送業は大変なんですかね。
作品を運び込めないのは致命的ですからね。
もっと前の話
前回の個展が終了した頃から次の個展に向けた制作が始まります。
直前になって焦らないよう、コツコツ描き貯めてきたつもりでしたが、展示が近づくにつれて、会場埋まらないかもという予感がありました。
小さい作品が多かったため、想定よりスペースが余ってしまう。これはまずい。
そこから、サイズにバリエーションを持たせることを意識して制作。
当初出品する予定ではなかった公募展に出した大きな絵も出品することにしました。
最終的に展示空間としてバランスのいいサイズ感になったのではないでしょうか。
次の個展は2020年?
2年ごとに個展をさせてもらっておりまして、このスパンで考えれば次は2020年ということになります。東京オリンピックの年ですね。
次また展示があるということが絵を描いていくモチベーションです。もしこの縁がなかったら、私は今絵を描いているのだろうかと不安に思います。
次もいい展示になるように制作していきます。