【青森の美術館】青森県立美術館に行ってきた

2010年に東京から新青森駅までの新幹線が開通して、距離がぐっと近くなった感がある青森。
青森という本州最北という土地がそうさせるのか、有名な芸術家、作家を多く輩出しています。
美術にかかわる末席にいるものとして、一度は行ってみたいと思っていたのが青森県立美術館。
アクセス
JR青森駅、またはJR新青森駅からバスで「県立美術館前」で下車。 その他に「あおもりシャトルdeルートバスねぶたん号」なら青森県美術館や三内丸山遺跡、棟方志功記念館などを巡回しているので利用するとたいへん便利。
建物
緑の芝生に包まれた敷地にモダンな白い建物。雪が積もったらきっと周囲に同化してしまうのではないだろうか。
三内丸山遺跡から着想を得たとされる個性的な作りで、中に入らず建物の外観だけでも、なかなか見ごたえがあります。私が行った時はあいにくの空模様でできれば青空の下でゆっくり見たかった。
館内も白く天井が非常に高い。エレベーターやトイレまでちょっと変わっていて、違う世界に足を踏み入れたような感覚になる。
一回りするだけでも結構時間がかかり、巡回ルートも上へ下へと入り組んでいて、やや分かりにくい。そういったことも含めて、この美術館の楽しみ方なのかもしれません。
展示内容
常設には棟方志功や工藤甲人、奈良美智、寺山修司といった青森ゆかりの作家が大きな展示スペースにゆったりと飾られています。
特に奈良美智の犬の像「あおもり犬」が有名で、青森県立美術館と言われてもピンとこなかったとしても、この像がある美術館といえばわかるのではないだろうか。
「あおもり犬」は展示物で数少ない撮影可能作品だったので撮ってきました。つるっとしていて、うなだれて半目。一度見たら忘れられない。 近くに行って鑑賞もできるようですが、あいにくの天気だったので、屋内から鑑賞。
マルク・シャガールのバレエの舞台背景画の3点が展示されていたのだが、今までこんなに大きな絵を見たことがないというぐらい巨大。 描くときにモップでも使ったのだろうか、恐くなってきた。私には無理だ。
美術館スタッフの制服もスーツではなく独特。気にとめて見てみるといいかも。
ミュージアムショップも充実していて、楽しい。
私にとっては展示そのものというよりも、美術館に入るだけで特別な体験ができたようで面白かったです。
東北において、年間入場者数が最も多い美術館として、今後も存在感を増していくのではないだろうか。 機会があれば、面白い企画展がやっていて、天気と季節のいい時期にまた来館したいものです。